四万十町の、田園にたたずむI様宅を訪れた。
奥様おひとりで、高知市内のもう一つのご自宅とを行き来しながら、別荘での暮らしを楽しんでいる。
今年8月にお引渡しをさせていただいたこのお家は、当社プロダクトハウス“SOW”で建築をしたもの。
60代からのI様の新築計画は、退職後の時間をゆっくりと、故郷四万十町でも過ごしたいと思ったから。
高知市内にももう1つお家をお持ちで、まさに別荘のような使いみちが、“SOW”のコンセプトや間取りにぴったりと一致した。
また、県外にいる息子さんが帰省した際にもゆっくり過ごしてもらえるようにという思いもあったこのお家。
一緒に展示場を訪れた息子さんが、当社のデザインをとても気に入ってくれたことが決め手となったそう。
お引渡しぶりに伺いましたが、センス良く飾られたお気に入りの雑貨や絵画。
無印良品の収納をつかいきちんと整えられたクローゼット。友人にしたてていただいたという、ぴったりとサイズのあったカーテン。
昔集めていたという、素敵な器で出してくださったコーヒーとお菓子。
窓から見える田園風景をのんびりと眺めながら、丁寧な暮らしぶりにうっとり。
そして「今朝は前のハウスでみょうがの収穫をしてた」と話すI様。
お家の目の前の小さな畑にも季節のお野菜が育てられていました。
この間は、息子さんが帰省されお姉さんも一緒に4人でワイワイ楽しく過ごされたそう。
また、新築時のお祈りをされた神官さんが、今は亡きご主人様が「早くここに引っ越したいといってるよ。」といわれたというエピソードに、胸があつくなりました。
綺麗に整えられたこの温かな空間に、きっと一緒にいらっしゃる。そう感じました。
写真・文 石川藍