今回は、施工事例にも掲載されている「下八川の家」N様宅を、訪ねました。
周囲を山に囲まれた、自然を身近に感じられる場所で、ご夫婦と、6才,3才のお子様の4人で暮らす、N様ご一家。
たまの平日休みに、趣味のお菓子づくりを楽しむ奥様の、お気に入りのおうち時間を、お届けします。
豊かな、自然のなかに佇む家で。
いの町市街から、北へ北へと30分ほど進んだ山のなかに、N様一家のお家は建っている。
この日は、雨あがりの晴れた空が清々しく、仁淀ブルーを横目に気持ちよく車を走らせた。
N様は、私が営業課時代に担当させていただいていたお客様で、有難いことに、奥様とは、いまではプライベートのお付き合いも。
数ヶ月ぶりに訪れたこの場所は、澄んだ山の空気が感じられ、思い切り深呼吸をしたくなるような、気持ちのよい場所だ。
お家づくりのための現地調査で、担当設計士と一緒にはじめてこの場所を訪れたときは、あまりの絶景に驚き、「ぜったいにこの場所でのお家づくりを実現させたいね!」と、興奮気味に語り合いながら帰路についた日が、ついこの間のように思い出される。
ふたり目のお子様の出産も重なり、ゆっくりと共感を重ねたお家づくり。おかげで、間取りや外観、細かな部分まで、立地を最大限に活かした気持ちのよい家が完成した。
将来的に、両親との同居も視野にいれた34.32坪の少し大きめの二階建て。三角屋根のやさしい雰囲気が、山の景色にやさしく溶け込んでいる。
「家で過ごす休日が、大好きなんです。」
この日は、奥様の、たまの平日休み。
「大掃除して待ってました!」と笑う、自然体ぶりが心地いい。
綺麗に片付いた部屋には、気持ちの良い風が吹き抜けていた。
「家で過ごす休日が、大好きなんです。」と話す奥様の趣味は、お菓子作り。お会いしたときは、いつもおいしい手作りおやつを手渡してくれる。
この日は、10年以上続いているというお菓子作りのなかでも、友人たちに特に喜ばれるという、シフォンケーキを振舞ってくれた。
お菓子作りの様子を撮影させてもらいながら、家の話や、子どもの話、つもる話に花をさかせていると、あっという間に生地ができあがり。
大きな型いっぱいに、生地が流し込まれる様子は、見ているだけでワクワク。
焼き時間は20分ほど。出来上がりを、楽しみにオーブンのなかへ。
庭の涼しげな紫陽花を、リビングにも。
シフォンケーキが焼けるのを待っている間に、外をのぞいていると、花が咲き始めたばかりの紫陽花を見かけ、「リビングに飾ってみたらいいかもしれませんね!」と盛り上がり、ハサミを持ってお庭へ。
建築前からこの場所に植えられていたこの紫陽花は、あえて大切に残しておいたもの。
ハサミで、少し形を整えてお気に入りの花瓶に飾れば、リビングにも涼やかな季節の彩り。
「切り花を買わなくても、いいですね!」と、奥様は満足そうに顔をほころばせた。
確かに、自然な草花がお家の雰囲気に、とてもよく似合っていた。
庭の紫陽花を愛でている間に、あっというまにシフォンケーキが完成。
それでは、後編は、出来上がったシフォンケーキのおやつタイムと、こだわりのキッチンのお気に入りポイントをご紹介します。お楽しみに。